【バイオリン弦】弦の素材・初心者にお勧めの弦・交換の時期など
バイオリンの弦に関してこのようなお悩みはありませんか?
弦の種類ってどんなのがあるの?
違いはあるのかな?
弦の替え時が分からない。
お勧めの弦を知りたい。
今回はバイオリンの弦について解説していきます!
【素材別】弦の種類は大きく分けて3種類
弦の種類によって音色や耐久性、チューニングの安定性などが異なります。
バイオリンの弦は大きく分けて3種類あります。
まずは弦の種類についてご紹介します!
①ガット弦
深みがあり柔らかい響きが特徴。
温度や湿度の影響を受けやすくチューニングが安定しずらく、弦の劣化が早く切れやすく短命。
お値段は高め。
音質を追い求める、楽器の扱いに慣れている上級者向けの弦です。
②スチール弦
チューニングが安定しており、切れにくく扱いやすいです。
クリアで明るい音色が特徴ですが、金属的で固い音なので好みが分かれます。
丈夫なので学校のオーケストラ部の備品のバイオリンに張られていることが多いです。
サイレントバイオリンでも使われます。
切れにくいため、初心者用の楽器に使われます。
③ナイロン弦(最も主流の弦)
ガット弦のような豊かな音色が特徴。
チューニングも安定しており、温度や湿度の影響も受けにくく初心者にも扱いやすい。
ガット弦とナイロン弦、それぞれの良い所を兼ね備えた弦です。
主流になっている弦で、種類も豊富です。
初心者から一流のプロまで使われることが多い弦です。
楽器に合う最適な弦を探してみましょう!
人気の弦、評価の高い弦が必ずしも自分の楽器に合うとは限りません。
楽器との相性もかなり影響します。
例えば多くのプロ奏者やソリストが使用しているエヴァピラッツィ。
エヴァピラッツィにはこのような特徴があります。
- きらびやかな音
- 音量が大きくパワーがある
私も試してみたことがあるのですが、自分の楽器には張力が強すぎて音色がきつくなってしまいました。
自分の楽器の良さである「優しい音色」が活かせないと思い、それ以来使っていません。
良いとされる弦も楽器によっては相性が悪いこともあるので、色々試してみるのがおすすめです。
迷うならこの弦!初心者にも上級者にもおすすめのバイオリン弦
色々な弦の種類があることは分かったけれど、どの弦がおすすめなの?
これ!という弦を教えてほしい。
「どの弦が良いか迷う」という方はナイロン弦の「Dominant」(ドミナント)がお勧めです。
癖がなく、扱いやすい弦です。
私も子供の頃から大学生までドミナントを長年愛用していました!
まずはスタンダードなドミナントを試してから、他の弦を試すのもおすすめです。
もうすこしお手頃な弦がいい、という方はこちらの弦もおすすめです!
初心者~上級者にもおすすめ【ドミナント】
ドミナントは40年以上にわたり全世界のヴァイオリニストに愛され続けている弦です。
初心者にも扱いやすく、癖がないので一流のソロバイオリニストも好んで使う弦です。
ドミナントを愛用するプロバイオリニスト
- アイザック・スターン(米国音楽界の父親的存在)
- ヒラリー・ハーン(3度に渡りグラミー賞を受賞)
- イツァーク・パールマン(20世紀後半における最も偉大なバイオリニストの一人)
「Dominant」(ドミナント)の特徴
- 癖がなく、もっともスタンダードな弦
- 音色はふくよかでまろやか、かつ倍音が豊かで演奏を楽しめる。
- チューニングは安定しており、湿度や温度の影響も受けにくいため扱いやすい。
- 価格もリーズナブルなので購入しやすい。
迷ったらまずはこれ!というぐらいスタンダードな弦です。
G線、D線、A線はドミナント、E線のみGoldbrokat(ゴールドブラカット)という組み合わせがお勧めです。
ドミナントに組み合わせるおすすめのE線【Goldbrokat】
E線は「E線の大定番」のゴールドブラカットがお勧めです。
ドミナントや他メーカーのG線、D線、A線と合わせても相性抜群です。
価格は300円台ぐらいでお手頃です。
弦の細さは0.26が音色が美しくお勧めです。
E線のループエンドとボールエンドについて
E線にはループエンドとボールエンドという種類があります。
バイオリンのアジャスターの形状を見て、ボールエンドかループエンドを選択してくださいね。
バイオリン弦の交換の目安
弦は切れていないけど、そろそろ変えた方がいいのかな?
バイオリン弦の交換は次のことを目安にすると良いです。
- さびて色が変化している
- 弦がほつれてきた
- 音が響かなくなってきた
どれか一つでも当てはまれば交換した方がいいでしょう。
弦が切れていなくても、劣化している可能性があるのでチェックしてみてくださいね!
バイオリン弦交換の頻度・時期
弦は錆びてないし、ほつれてもいない。
ずっと弦の交換はしていません。
どのぐらいの頻度で交換したらいいの?
趣味でバイオリンを弾かれている方は最低でも半年~1年ぐらいで弦を交換するのがお勧めです。
バイオリン弦の素材、練習量にもよりますが何年も弦を交換していない状態は避けましょう。
発表会の前に弦を交換する、と時期を決めておいてもよいですね。
バイオリン弦の交換方法
こちらの動画が分かりやすくてお勧めです。
ご自分で弦を変える時は次のことに気を付けると良いです。
弦交換の時に気を付けたいこと
- 一本一本張り替える(駒が倒れるので弦を一気に外さない)
- ペグを回す方向を気を付ける
- しっかり押し込みながらペグを回す
弦は一気に4本外さずに、一本一本張り替えるようにしましょう。
(過去に駒や魂柱を倒してしまった生徒さんがいます)
ペグを回しても上手く固定できない時はペグコンボジションがおすすめです。
予備のバイオリン弦を用意しておきましょう
いつ弦が切れても落ち着いて対処できるように、予備の弦は用意しておきましょう。
バイオリンの弦が急に切れた!
明日発表会なのにどうしよう(泣)
急なトラブルに備えて予備の弦を用意されることをおすすめします!
予備がない場合このような時に困ります。
- 弦を用意できるまで練習ができない
- 発表会などの本番の当日に切れてしまった場合対処できない
特に本番当日など急を要する時に切れてしまうトラブルが一番大変です。
練習したいのに弦がないため練習ができない、というのも辛いですね。
弦が切れても落ち着いて対処できるように、バイオリンケースの中に予備の弦を用意しておくのがおすすめです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
バイオリンの弦は様々な種類や特徴がありますが、お値段や目的、好きな音に合わせて試してみると良いと思います。
ご参考になれば幸いです。
覚えておきたいこと
- バイオリン弦は素材は大きく分けて3種類
- おすすめの弦はドミナント(A線、D線、G線)とゴールドブラカット(E線)
- 弦の交換頻度は最低でも半年~1年
- 予備の弦は楽器ケースの中に入れておくと安心
初めての弦交換にドキドキ、できるだけお手頃な弦がいいという方はぜひこちらもご覧ください。
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滋賀県甲賀市のやすいバイオリン教室でした。