【値段別】おすすめ初心者用バイオリン、他に必要なものは?
大人のバイオリン初心者、どんな楽器がおすすめ?
これからバイオリンを始めるにあたって悩むのは楽器のこと。
どんなバイオリンを買うかは重要です。
でも初めてのバイオリン選び、このようなお悩みはありませんか?
チェック
- 初めてのバイオリンだから高価すぎるのはちょっと・・・。
- でも壊れやすいのも困る。
- 手ごろな値段で弾きやすく、そこそこの品質のものが欲しい。
いきなり高価なものも躊躇する。
かといって安価なもので失敗するのも嫌・・・。
今回は2~6万円代で、弾きやすいバイオリンをご紹介します。
バイオリン選びに悩むビギナーにお勧めです!
目次
- バイオリンの選び方
- 【おすすめ①】日本の大手楽器メーカー(ヤマハ・恵那・鈴木)
- 【おすすめ②】3万円以下の中国産バイオリン
- バイオリン以外で必要なものは?
- バイオリン購入のよくあるご質問
- 安心できる品質の楽器を買おう
バイオリンの選び方
バイオリンを選ぶ際見極めのポイントがあります。
選び方のポイント
- 木材の加工方法
- 塗料
バイオリンのスペックとして記載されていることが多いので、ぜひチェックしてみましょう。
①木材の加工方法(削り出しorプレス加工)
バイオリンは削り出しとプレス加工の楽器があります。
プレス加工は低コストで楽器を作れますが、音の響きが悪く、長期間使用すると変形の原因になることがあります。
それなりの音で長く使える楽器を、ということであれば単板削り出しの楽器がおすすめです。
①塗料(ニスorスプレー塗料)
ニスと、ラッカーなどのスプレー塗料があります。
スプレー塗料は頑丈で安価ですがニスよりも音の響きが劣ります。
また頑丈であるが故、楽器の修理をする際の工賃が高くなるため長く使うには向きません。
一つの楽器を長く使いたいのであればニス塗りがおすすめです。
長く使う楽器なら、
削り出し、ニス塗りがおすすめです!
これらをポイントに楽器を見ていきましょう。
【おすすめ①】日本の大手楽器メーカー
一番におすすめしたいのは日本製の大手楽器メーカーのバイオリン。
特徴は何といっても楽器としての質の高さ。
日本の大手楽器メーカーの特徴
- 作りが丁寧で個体差が少ない
- 職人による検品やセッティング
- 安定した生産ノウハウがある
当たり外れがなく、楽器としての一定の水準も満たされており安心感があります。
ヤマハ ブラビオールV7SG
セット内容 | バイオリン本体、弓、ケース、松脂 |
価格 | 61,133円 |
詳細 | 手工削り出し、オリジナルのオイルニスを使用 |
誰もが知る大手メーカーヤマハの初心者モデルのバイオリンセット。
オリジナルのニスが塗られているため、音の鳴りが良く初心者にも扱いやすいです。
また、アジャスターがついているため調弦が簡単です。
四角いケースは頑丈で高級感があり、楽譜も入るので持ち運びに便利です。
★肩当て、譜面台、チューナーは別途購入の必要があります。
恵那バイオリン Violin No.1
セット内容 | バイオリン本体、弓、ケース |
価格 | 63,900円 |
詳細 | 手工削り出し、ボディにはニスを使用 |
唯一の純国内生産のバイオリン(材料も国産です)。
優しい音色で、個体差もなく安定した品質です。
バイオリンの質は高くコストパフォーマンスは良いでしょう。
★松脂、肩当て、譜面台、チューナーは別途購入の必要があります。
鈴木 アウトフィット バイオリン No.230 4/4
セット内容 | バイオリン本体、弓、ケース |
価格 | 55,400円 |
詳細 | 手工削り出し、ボディにはニスを使用 |
国内シェア40%を超える老舗のバイオリンメーカー。(Wikipedia参照)
私も幼い頃は鈴木のバイオリンを愛用していました。
NO.210とは違い、ニス塗・削り出し工法なので音質も耐久性も優れています。
★松脂、肩当て、譜面台、チューナーは別途購入の必要があります。
グレードアップして一つ上位のモデルを買うのもおすすめです!たった数万円で音質がグッと良くなります!
【おすすめ②】3万円以下の中国産バイオリン
価格を抑えてバイオリンを始めたい、という方にお勧めの中国産のバイオリン。
中国製バイオリンの特徴
- 製品のレベルは高い
- 驚きのコストパフォーマンス
- 雑な作りのものも存在し玉石混淆
製品のレベルは高いですが、楽器としては使えないようなものもあるので見極めが必要です。
日本の会社が生産に関わっている楽器が失敗が少なくお勧めです。
カルロジョルダーノ バイオリンセット VS-1 4/4
セット内容 | バイオリン本体、弓、ケース、肩当て、松脂 |
価格 | 25,928円 |
詳細 | プレス加工、ラッカースプレーの塗装 |
販売元は1984年名古屋で創業のマックコーポレーション。
職人が1本1本丁寧に調整しているので、品質が安定しています。
音量はしっかりしていて初心者にも扱いやすいです。
楽器ケースはしっかりしています。
デメリットは楽器はラッカー塗で、プレス加工のため年月が経つごとに音が悪くなること。
しかし、コストパフォーマンスは抜群です。
譜面台、チューナーは別途購入の必要があります。
少し価格を上げれば、こんな楽器も買えます!
上記のカルロジョルダーノより、少々値段は上がりますが下記のサイトの楽器もおすすめです。
どちらも中国で作られていますが、楽器のスペックが高くコストパフォーマンスは良いです。長く使える楽器です。
Tosti◆SNT-101 バイオリンセット Serenata(クライスラーミュージック社)
セット内容 | バイオリン本体、弓、ケース、肩当て、松脂 |
価格 | 32,999円 |
詳細 | 単板削り出し、マットな二スの仕上げ |
中国の広州の工房で作られていますが、欧米基準を満たしており日本だけでなくヨーロッパ、アメリカなど世界各国で使われています。
ケースもしっかりしています。
詳細はこちら→クライスラーミュージックHP
他にもCao工房など厳選されたバイオリンが販売されています。
バイオリンセットValente/VN-30
セット内容 | バイオリン本体、弓、ケース |
価格 | 35,200円 |
詳細 | 単板削り出し、マットな二スの仕上げ |
中国の工房で一つ一つ作られています。
材質は単板削り出しで良質な木材が使用されています。ニスは手塗りです。
数千円~2万円以下の楽器の品質は?
数千円~2万円以下のバイオリンはおすすめできません。
実際にこの価格帯の楽器を拝見したことがありますが、次のようなトラブルがありました。
- 調弦にとても時間がかかる、できない
- 弓が折れる
- ネックが剥がれる
正しい音程を取ることが大切なバイオリンは、チューニングがしにくいと上達の妨げになります。
またチューニングに時間がかかるとレッスン時間が勿体ないでしょう。
楽器のトラブルが起きた場合、修理の方が高くつきます。
安すぎる楽器はトラブルを抱えることも多いためお勧めしません。
バイオリン以外に必要なものは?
バイオリン以外に譜面台、チューナー、松脂、肩当が必要です。
初心者用バイオリンセットに付属してない場合は別途購入しましょう。
譜面台
折りたためるタイプだと持ち運べて便利です。
キクタニは1600円、キョーリツは2600円、ヤマハは4800円です。
チューナー
チューナーは正しい音に調弦するために必要です。
松脂
松脂は弓に塗って使います。
バイオリンにセットとして付属されていない場合は購入してください。
ベルナルデル(2300円)はサラっとした使い心地でおすすめです。
肩当て
肩当てがあると肩からバイオリンがずれ落ちることを防ぎ、快適に演奏できます。
バイオリンにセットとして付属されていない場合は購入してください。
エベレストは2400円、KUNは5700円、ヴィヴァ・ラ・ムジカは8800円です。
バイオリン購入のよくあるご質問
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バイオリンを買う時、試奏が大事と聞きましたがどうですか?
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バイオリンは他の楽器と比べて個体差がありますが、今回ご紹介した入門用バイオリンは個体差が少ないため試奏は必須ではありません。
ネガティブな言い方をすれば「個性が無い」と言えるかもしれません。
15万円を超えると日本製以外にもドイツ、ブルガリア、イタリアなどの「音色に個性のあるバイオリン」が出てくるので、試奏は必須になります。
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楽器の買い替えは必須ですか?
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必須ではありません。
ただし買い替えをするなら次のタイミングで検討するのがおすすめです。
・バイオリンがますます楽しくなってきた
・今の楽器に物足りなさを感じる
・自分の気に入る楽器に出会った
高価な楽器は、初心者用バイオリンで基本的な技術を身に着け、音の好みを分かってから購入するのがおすすめです。
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自宅で練習する時に音が気になります。何か対策はありませんか?
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金属製のミュートが最も音を抑えられます。
ただし、音量の大きなテレビぐらいの音は出ます。
音量が気になる方は「サイレントバイオリン+金属製ミュート」が非常に効果的です。
人の話し声よりも小さな音になります。
安心できる品質のバイオリンを買おう
初心者がバイオリンを買う時に大切にしたいのはバイオリンの品質です。
しっかり音が鳴り、調弦がしやすく、壊れない。
そんな楽器があれば安心してレッスンを受けられます。
楽器の品質は上達に直結するので、慎重に購入することをお勧めします。
この記事が楽器購入を悩んでおられる方のヒントになりますように。
滋賀県甲賀市のやすいバイオリン教室でした。