【子供】一人でバイオリン練習をするコツ
こんにちは、滋賀県甲賀市の音楽教室やすいバイオリン教室です。
小さいお子さんのお家練習。
「練習を嫌がる。」
「練習に付き添うのに疲れてしまった。」
「反発するなら、一人で練習してほしい・・・。」
このようにモヤモヤすることはありませんか?
それに保護者の方はみなさんお忙しいと思います。
日々のお仕事や家事、他の兄妹のお世話などしつつ、べったり練習に付き添うのは大変です。
今回はどうやったらお子さんが一人で練習できるか、関わり方のヒントをお伝えしたい思います。
一人で練習している生徒さん
こちらは入会されて半年の小2の生徒さん。
1年生のレッスンスタート時からお家での練習は一人でされています。
お家の方が付きっきりで練習に付き添うお子さんに比べて進度はゆっくりかもしれません。
しかし、
・ワークやリズムなどどんどん予習をしたり、
・自分の力で楽譜を読んで歌ったり、
自分の力で進んでおられます。
最近は自分で楽譜を読んで歌えた曲をバイオリンで弾けるようになってきました。
こちらの生徒さんはどのように一人で練習できるようになったのでしょうか?
お子さんがお家できるように【講師側が気を付けていること】
小さなお子さんが一人で練習がしやすいように講師側が気を付けていることがあります。
それは、
★本人が取り組める量で、
★少し頑張ったらできそうなこと取り組むこと。
例えば楽譜を読む練習では簡単な音読みやリズム叩きをするなど「自分で楽譜を読めた」という経験を積み重ねます。
バイオリンではいきなり曲を弾くのではなく弓の動かしだけを取り組みます。
お子さんのレベルに合うように、スモールステップで進めます。
簡単すぎても上達に繋がらないですし、難しすぎると嫌になるので匙加減が大切です。
目指したいのは少し難しいけど頑張ったらできる!
「私ってできるんだ!」
「よし!チャレンジしてみよう。」
課題を通してお子さんのやる気を引き出していきます。
お家でしていただきたいフォローについて【親御さんへのお願い】
一人で練習=保護者のフォローは不要、というわけでは決してありません。
していただきたいことは関心を持って見守ること。
言うは易く行うは難しで、ちょうど良い距離感で見守ることは簡単なことではありません。
「ちゃんと練習してほしい!」という気持ちが届かず、「練習しないなら辞める?」と気持ちがすれ違うこともあると思います。
どのようなフォローが必要?
ではどのようなフォローが必要なのでしょうか?
一人で練習させたい、と思われる保護者様にはこのようなご協力をお願いしています。
- 練習の習慣化
- 環境作り
- どんな小さな頑張りでも褒める、励ます
- お家での様子を先生と共有する
ポイントは「練習内容以外」をサポートしていただくことです。
詳しく説明していきます。
練習の習慣化
最初のうちは短時間の練習で良いので、毎日同じ時間にできるよう声がけをお願いします。
例えば、
・おやつの前
・テレビや絵本など娯楽の前
など毎日の楽しみの前にくっつけると「頑張ったら〇〇ができる!」と習慣化しやすいです。
また練習と行動をくっつけることで小さいお子さんでも見通しを立てて行動することができます。
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頑張りを可視化する
練習ができたらシールを貼って頑張りを可視化するのも良いですね。
シールを貼るという行為が達成感に繋がります。
→シール台紙(すたぺんドリル様より)
シールが全部埋まったら、ちょっとしたお楽しみを用意するのもおすすめです。
シールやご褒美は賛否両論ありますが、それが練習のきっかけとなり「やればできた!」という経験を重ねられます。
練習の動機付けとしてシールやご褒美を試してみても良いですね。
練習しやすい環境作り
①楽器を準備しておく
小さいお子さんにとってバイオリンの準備は工程が多く、時間がかかり大変です。
準備している間に練習が嫌になったり、別のことに興味が逸れることもあります。
バイオリンを用意して渡したらすぐに弾けるという状態にしておくとすんなり練習に取り掛かれます。
②周りを環境を練習しやすい状態に整える。
音や目に入るもので集中力が削がれることもあるでしょう。
音のなるもの、おもちゃなどは片付ける。
ご家族に「練習の時間だからすこし静かにしてね」と協力を仰ぐのも良いと思います。
完璧にできなくても家族のみんなが練習しやすいように協力しているよ、という姿勢が大切です。
どんな小さな頑張りでも褒める、励ます
保護者様は先生のように指導をする必要はありません。
お子さんと同じ目線に立ち一番の理解者としてたくさん褒めて、励ましてほしいと思います。
例えばこのような感じです。
「〇〇のバイオリンの音を聴いているだけで、元気が出るんだよ」
「昨日やっていたところ良くなってきたね」
「お家で頑張っていること先生に話さなきゃね!」
頑張っていること、良い所をどんどん伝えて「練習って良いことなんだ!」という気持ちを育てましょう。
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詳しくはこちら↓
【保護者の役割は?】お子さんの良き理解者、音楽仲間でいること
家での練習、子供と喧嘩になってしまう【どう関わったら良い?】
お家での様子を先生と共有する
もう一つ大切なことは、お家での様子を先生と共有すること。
家庭での練習と教室でのレッスンは地続きなので、些細なことでも情報共有していただけると嬉しいです。
「こんなことが上手くいった」だけでなく、「今週は練習が上手くいかなかった」等のお悩みも大歓迎です!
ネガティブな情報も、宿題の量やレッスンの構成など工夫する際の手助けになります。
講師とご家庭で二人三脚でお子様の成長を後押しできればと思います。
お子さんの理解や性格に合わせて
お子さんが一人で練習しているとレッスンで言われたことを忘れてしまったり、練習のやり方が分からなくなることがあると思います。
どんなことが大変だったかな?
こうやったらお家でもできるかな?と
レッスンでの様子を拝見してお子さんの理解、性格に合わせて宿題を出しています。
もちろん
・ご家庭の方針
・お子さんの性格や発達
・親子関係
によって様々なやり方があります。
ご家庭と連携を取りながら上達して弾く幸せを感じられたら素敵なことだと思います。
おまけの話
冒頭の生徒さんのリズムワークが修了した日のレッスン。
最後に私のサインを書こうと最後のページをめくると、すでに生徒さん自ら名前を書いてくださっていました!
この日に合格できるように一人で予習されていたようでした☺️
自分で目標を立てて頑張っている姿が目に浮かび、とても嬉しくなりました。
一人で練習ができると、黙々と目標を立てて頑張れるようになります。
バイオリンレッスンを通してお子さんの自立心を育てられたらと思います。
滋賀県甲賀市の音楽教室、やすいバイオリン教室でした。